森星、美しさの理由「2016年の目標とその先にある夢」Hiroko.Kのビューティノート vol.6



仕事がきっかけで芽生えた自信

――学生から社会人へ。10代から20代への変化は?

森星(以下M)「モデルとして働き始めて20代になって、責任を持つということの意味がやっとわかってきました。それまでは、例えば習いごとも途中で辞めてしまったり、責任を追うことが苦手で…。長く続けるとそこに縛られちゃうと思っていたんです。でも今は、周りにいる大好きな人たちのためにも、責任を持ってやるべきことをしようって思うようになりました。仕事を始めたことで、生まれて初めて家族に頼れないという局面に立ったからかもしれない」

近藤 Hiroko(以下H)「そうね、星ちゃんは仕事をし始めたことで、すごく自信がついたんじゃないかな」

M 「そう、よくわかっていますね!」

H「それがお仕事を一人でやるようになって、ぱっと世界が開けたんじゃないかな。自分だけの居場所っていうのを見つけたんだと思う。今は家族といても、自信を持って一人で前に出てくるもんね」

女性の本当の強さとは……

M「うちの家族一人一人個性が強いんですよ、本当に(笑)。小さい頃から、全員が揃うと私は縮こまって誰かの後ろに隠れてた感じ。だから家族にも『静かだね〜』とか『つまんな〜い』とか言われるようなキャラクターでした。でも、家族がいないところで一人になって仕事をしたとき、現場を楽しくしたいいう一心でがんばったら、家族には見せてなかった自分が出せたんです」

H「じゃあ、お母さまたちもテレビを見てびっくりしたんじゃない?」

M「そうですね。家族がテレビでの私を見たら、意外な一面! って。でも、自分の中ではそれもリアルで素直な自分なんです」

H「そうやってだんだん責任を持つようになって大人になって、自分が確立されていくのよね。自分は何者なんだろうっていうのが、分かってきたということかな」

M「分かりかけてきました。家族にもそういう面を見せられるようになってきたし、自分で自分の道を選べるようにもなってきました。自信って、女の人が社会の中で生きていくのに絶対必要で、すごく大事なものなんですよね」

H「きっと10代の星ちゃんは、自分が持っている引き出しの中に何を入れていいか分からなかったのね。でも仕事を始めたことで、一つずつ引き出しに入れるものを選んで、どんどん魅力をしまっていったんじゃないかな。それが自信に変わってきている」

M「自信を失っているときって、自分の中の嫌な部分がすごく出てしまうのを自分ですごく感じるんですよね。やきもちとか、特にこういう世界にいると周りには魅力たっぷりな人がたくさんいるので羨ましいと思ってしまったり。なので、いい部分も悪い部分も自分自身が分かっているかどうかがとても大事なのかなって」

H「大人になると、女性は自分の中のどの部分をこの人に見せて、どの部分をまた違うこっちの人に見せてって考えるようにもなるよね」

2016年は吸収の1年にしたい

M「私、政治と人間関係って似てると思うんです。ただ強気に押し通してもだめ。相手が持っている性質を理解して、提案を考える。それが、たとえ自分としては悔しいって思うことでも、人間関係を築くってそういうことかなって思うんです。大人になるってそういうことなのかなと」

H「自信を持ったとしても、その自信をむやみやたらに振りかざして強気になるんじゃなくて、自分が一番知っている弱い部分とも上手につき合って、そこを見せる器量がある人が魅力的で強い大人な女性だと思うな。そして、昔は自己主張の強さが女性の強さっていうイメージもあったりしたけど、今はそうじゃない。本当に強い女性って、相手のことを尊重して、その人と自分の共通項を見つけて、お互いを高め合える人だと思う」

M「人と出会えるきっかけって、実はそんなに簡単にあるものじゃないですよね。でも、きっかけを増やしていけばいくほど広がる世界がある。それって魅力が増える理由のひとつでもあると思います。いろんな人に出会って、こんな人もいるんだ、こういう考え方もあるんだというってコミュニケ―ションが自分を変えてくれる。そこで新たに変わった価値観をシェアできたりもしますよね!」

H「その通りね」

M「自分の経験を話すことができる女性って魅力的。だから、今は経験の数を増やしていきたいと思っていますの。働くっていうことも経験のひとつなので、自分に合うか合わないかはその次に考えればいいのかなって。合わないときはその時の気持ちに正直になって、プラスに考えてとりあえずやってみる。だから、仕事もどんどん挑戦していきたいなって」

H「いまはモデルの道を選んで進んでいるけど、この先に挑戦したいことってある?」

M「あります。今年はもっといろんな国に行って、現代アートや建築などをたくさん見たいと思っていて! 実は占いを見たら、2016年は準備の期間って書いてあったんです。だから、あまり仕事でがむしゃらに結果を残すというよりも、吸収する時間にしたい。それこそ自分の魅力を築くことに繋がると思うから。アートのほかにもファッションを追及したり、海外にたくさん行ってそれぞれの国の特徴を見たり、吸収の1年にしたい」

これからの挑戦と夢

H「その先はもう見えてきてる?」

M「すぐではないけれど、いつかクリエイティブな職に就きたいんです。洋服なのか何なのかまだ具体的には決めてないんですが、お仕事で吸収したものをアウトプットできるようになりたいんです。そう思うようになったのも、モデルのお仕事をしていろんな人に出会ったからこそ。カメラマンさんやヘアメイクさん、スタイリストさん、たくさんの人に影響を受けている。いい意味で影響されやすいんです(笑)。あれもやってみたい、これもやってみたいと思ってます。言葉にするだけじゃなくて、今年はアクションを大切にしようと思っています!」

H「体験ね、五感を使ってね。世界は面白いわよ。私も、原材料を求めてフランス中を4年かけて歩いてまわったりしたからね」

M「そういうのいいですね!」

H「いいアルコールが必要だって思ったらスコットランドの島まで行って、蒸留場へお願いして、それを持ってフランスへ行ってオイルを混ぜて……って。今は便利で、日本にいながらある程度のものも発注できるけど、それでは自分のオリジナルにはならない。元の元まで足を運んで、現場の人と話して教えてもらって、経験と経験を積み上げて、クオリティを自分で選ぶ。そうしてちゃんと自信を持って打ち出せるものがつくれたら、共感してくれる人は必ずいるはずって私は信じてる」

M「私もいつかその方法でトライしてみたい! 服を作るとしたら、生地から全部見に行きたい」

H「星ちゃんがそのとき何を選ぶかっていうのが、いまから楽しみね」

M「たまに、自分が好きなものよりも人が好きなものにこだわりすぎちゃうことがあるんです。人の意見ばっかり気にしちゃう自分が嫌いで変わりたくて。周りの人を気にしすぎて、本来自分の好きなものを主張できなかったり……。それこそが今年の目標です! 見足りなくて自分の意見に自信が持てないときがどうしてもある。優柔不断になってしまうのはそのせいかも。たくさん見て、自分の好きを貫けるようになったら、次のゴールかもしれないですね」

年を重ねるようにレイヤードする香り

M「ちなみに、いまの私に似合う香りってどんなものなんでしょう? とっても気になる」

H「ジャスミンかな。その中でもオーガニックのジャスミン。可憐な女性にはやっぱり白い無垢の花が合うのよ。ジャスミンって薄い花だから、香水にするときも芳香成分が壊れやすくなかなかか香りが出ないの。だから特にオーガニックで作るのってすごく大変。オーガニックジャスミンって、とても貴重なの。それをココナッツオイルでと合わせて甘みを出したHiroko.kの香水『ムーンライト&ジャスミン』がおすすめ。白い可憐な花は若い女性だけの特権。その花がどんな香りを放つのか、そしてこの先どう成長していくんだろう?って」

M「人生のそのときどきに、合う香りがあるんですね」

H「そう。たとえばラベンダーだとフランスでは10代の男の子が似合う香りとされているの。イノセントなイメージを含んでいて、彼らにとっての懐古的な気持ちになれる香りだから」

M「私はラベンダーの香りは母を思い出します。香りの記憶ですよね」

H「女性は18歳から20代になると柑橘系、その後はフローラルで、小さい花から大きな花になっていくのがいいと思う。大人の女性にはどんどん深い香りをレイヤードしてほしい。イランイランとかを重ねて自分の香りを作っていくといいかなって。星ちゃんは、まだまだこの先変化していくから、今はジャスミン。清々しい甘さの中にちょっと可憐なフローラルね。大人になったら、お母さまの好きなガーデニアの匂い、グリーンノートにイランイランを足して、そこにジャスミンを重ねると深みがでるから。大人になったら、それね」

M「オーガニックのフレグランスは重ねても臭くならないですよね! 振りかけてレイヤードしても強くならないし、きつくならない。だからオーガニックな香りがいいなって思います。Hirokoさんのつくる香りも、母がつくった香りも、1回つけても10回でもきつくならずに広がりますよね。そういう香りをこれからも選んでいきたいです」

H「星ちゃんはフレグランスアーティストの素質もあるわね!」
Posted in column.